ゴムをもっと知りたい方へ
そもそもゴムとは?
原料となるのは天然ゴムと合成ゴム
Natural rubber and Synthetic rubber.
ふだん私たちが「ゴム」と呼ぶのは生ゴムを原料に用いたゴム製品です。生ゴムは原料ゴムとも言い、ゴムの樹から得られる天然ゴムと、工場で生産される合成ゴムとに大別されます。
この生ゴムに硫黄と補強剤を混合し、成型したのち加熱することで、弾性があり強固なゴム製品が生まれます。

ゴムはいつ頃からある?
コロンブスが広めて、まだたった500年。
Only 500 years after Columbs made it known.人類がゴムを使用したのは古代にまでさかのぼりますが、世界のごく一部しか知られていませんでした。文明社会に登場するのには、コロンブスの航海まで待たなければなりませんでした。
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1490年代
コロンブスがプエルトリコとジャマイカに上陸し、
現地住民が遊びで使っていた「よく弾むボール」を発見。ここから文明社会に広まる。 -
1800年代
イギリス産業革命の頃には、ゴム靴や防水コートなどのゴム製品が開発される。
当時は貴重品で「黒い黄金」と呼ばれる。 -
1830年~
1840年世界中で鉄道が開通し、車両の緩衝器、振動吸収材として利用される。
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1839年
アメリカのグッドイヤーが生ゴムに硫黄を加えて加熱すると
力を加えるとよく伸び、力を除くと元の長さに戻るゴム材料になることを発見。 -
1887年
アイルランド生まれの獣医・ダンロップが空気入りタイヤを考案。
以降自動車タイヤは今日でもゴムの最大の用途となる。 -
1915年
ドイツ・バイエルン社で合成ゴムの工業生産がはじまる。
ゴムの特徴は?
ゴムは天才、ゴムは万能、ゴムは無限
Rubber is genius,versatile,and infinite.
ゴムの研究開発が進み、驚くほどの高性能化と高機能化が実現しています。
高性能ゴムとは弾性体としてもっている特性である、強度、弾性、耐熱性、耐寒性、耐摩耗性などをさらに向上させたゴムをいいます。
高機能ゴムとは、ゴムの弾性体としての特性に加えて、感光性や導電性、親水性など本来もっていない特殊な機能を加えられたゴムです。
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1)引張強さ引張り伸び
柔らかく粘りがある
ゴム本来の特性です。 -
6)ガス透過性
基本的には空気などの気体を通さず、封じ込めることができます。
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2)耐摩耗性
カーボンブラックなどの補強材で
強くしなやかになります。 -
7)接着性・粘着性・シーリング性
ゴムは柔らかい固体なので、
すぐれた接着性・粘着性をもっています。 -
3)非破壊特性
柔らかく粘りがある
ゴム本来の特性です。 -
8)防音性・吸音性
ゴムの振動特性から、
防振性、制振制とも関係しています。 -
4)耐久性
繰り返し力を加えられても
疲労が少なくてすみます。 -
9)電気的特性
基本的に電気を通さないので
絶縁体として利用されます。 -
5)耐寒性
充填材によって
低温でも固くなりません。 -
10)科学的特性
耐化学薬品や耐放射線性など
特殊な用途や環境下で利用されます。
ゴムはどう役立っている?
暮らしや社会のあらゆるところで活躍
Life,society,on every occasion.
ゴムはとても働き者。私たちの生活の見えるところ、見えないところを問わずで活躍の場を広げています。そして重要なことは、替わりがないということ。それほど特別な素材なのです。
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1)自動車・車両用ゴム製品~タイヤ~
ゴム製品の王様。1888年にダンロップによって空気入りタイヤが発明されました。
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2)自動車・車両用ゴム製品~非タイヤ~
自動車、電車のホース類、防振ゴム、ベルト類など重要な部品として使われています。
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3)衣料・履物・引き布
レインコートは最も古い利用法のひとつ。スポーツシューズはゴムなしで作れません。
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4)工業用品・農業用品
機械、ロボット、OA機器、エネルギーなど、あらゆる分野で活躍しています。
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5)建築・土木分野
建築ではシーリング材や目地材、シート防水。土木では耐震材など、近年になって利用範囲が広がっています。
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6)海洋・船舶用ゴム
オイルフェンス、船舶同士の接触を防止する防舷材、タンカーから原油などを輸送するマリーンホースなど。
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7)電子・電気部品、光部品
すべての家電のいたるところ、
電線・ケーブルの絶縁材料として。 -
8)医療・衛生用ゴム
人工心臓や人工弁など体内に長く埋め込まれるものから、治療用の器具まで、医療の進化をささえています。
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9)スポーツ用品・ファッション用品
ゴムボールがなければサッカーも野球もできません。
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10)粘着剤・接着剤
紙おむつ用、ペットボトルのベースカップとボトルの接着で利用が増えています。
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11)樹脂改質・その他
樹脂の耐衝撃性を高めるために、古くからゴムが使われています。
その他文房具や家具など、毎日の暮らしの中で役立っています。
これからのゴムは?
ますます重要な役割を担うゴム
Rubber takes the important part,more and more.地球環境とゴムの関係
ゴムに替わる材料は今のところなく、ますます多様化して利用・活用範囲は広がっていくことでしょう。地球環境のことを考え廃タイヤのリサイクルなどがはじまっていますが、まだまだ量が少なく社会の中でシステムとして構築する努力がされています。
ゴムの高性能化
近い将来すべてのゴムが再利用できよう研究開発が進められています。
低コスト指向、産業のソフト化、情報化などに対応してゴムを使った高機能製品が増えています。
また人口筋肉、人工血管といった再生医療の分野でも進化をつづけています。
よりよい明日のために、ゴムにはさまざまな期待や希望が託されています。
ゴムはどのように成型するの?
代表的なゴム成型
Typical rubber molding
ゴムは加工することによってさまざまな場所で利用されています
車輌・電機・造船など基幹産業から薬品、ドアの当りやクッション、緩衝材、防玄材、シール材、など
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<ゴム押出成型>
ゴムをチューブ状に成形したり、窓枠パッキンや扉パッキン枠に形を合わせて製作します。
材質は、シリコンゴム、シリコンスポンジ、フッ素ゴム、ウレタンゴム、など -
<金型成形>
金型を利用して同じ形の製品を大量に生産します。金型を製作するため小ロットの場合に非常に高価になってしまいます。
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<ゴム板・製品>
各種のシールやパッキン、ガスケット、窓枠パッキン、スキジーなど、を切り出します。
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<切削加工>
一つ一つの製品を金型を使わずに製作するため、製作スピードも速く小ロットの場合は低コストになります。さまざまな成型方法を組み合わせることにより、あらゆる形状の製品を1つから製作することが可能です。
一般ユーザー様からモリテックによくあるご質問
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一般の人でも試作品を注文できますか?
可能ですが、費用が高くなる場合があります。
メーカーなどの場合は試作品でも金型を作ることが前提になっています。そのため金型が不要だと大きなコストダウンが可能となります。しかし一般の方の場合、金型を想定されていないので、初めてご注文いただくと高額と感じられる場合が多くなっています。 -
工期はどのくらいですか?
金型を作る必要が無い為製造全体にかかる時間を大幅に削減することができます。
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最低何個から注文できますか?
試作品1個、部品の一個など、どのようなご注文にもお応えできます。
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見積もりにはどのくらいの時間がかかりますか?
通常、翌日には見積書をお渡しすることが
できます。仕様が複雑な場合はもう少し時間がかかります。
モリテックの誰に頼んだらいいの?
次のメールアドレスにてユーザー様からの
お問い合わせにお応えしております。

よろしければ図面などを添付の上
おわかりの情報をお教えください。
必ず ご連絡先をご記入ください。改めてこちらからご連絡させていただきます。